ひなたサイクリングコンセプト
宮崎県は、総面積7735平方キロメートル
九州の南東部に位置し 東部は長い海岸線で日向灘と称される太平洋に面し
県北部から県西部、県南部は 中山間地として大分県 熊本県や鹿児島県と接しています
地形的には県の面積の7割が山間部であり
沿岸部を流れる黒潮とアジアからの季節風がもたらす
温暖多湿な気候の地である
その自然の恵みともいえる 豊富な降水量により これらの山地からはいくつもの河川が流れ下り
肥沃で広大な扇状地や平野 美しい砂浜の海岸線を織りなしてきました
宮崎県では こうした美しい自然環境を背景に 多くの山岳信仰や自然に対する畏敬の心を大切にする文化が育まれ
伝承神話 文化遺産や遺跡などの歴史的資源 文化財が県内各地にもたらされてきました
こうしたいくつかのエピソードがあいまって 古くから神話の国
ミヤザキというイメージが大切にされてきた歴史的経緯があります
古文書でも有名な天孫降臨伝説は 高千穂 日之影 五ヶ瀬
の県北西の山間部を舞台に 古来から語り続けられてきた
それは夜神楽と呼ばれ 神話に基づく物語を 民間信仰を大切にしてきた地域の人々によって
舞というパフォーマンスで表現されてきました
こうしたパフォーマンスは 県内各地で形式や規模などはちがうものの
各々の地域の人々によって 大切に継承されています
高千穂地域の高台からは 神話の舞台を容易に連想させる
神々しいばかりの幻想的な雲海の景観を見ることができるスポットがある
神の存在を身近に感じられるかもしれない場所です
そこから流れる五ヶ瀬川とその流域である延岡を中心とした県北部では
トレッキングなどのさまざまな体験型アクティビティがあり
リアス海岸である 北部海岸部での海の幸の恵みは 特に味わい深いものがあります
県中央部には 県都宮崎市があり南国リゾート気分が味わえる
そのスタイルは豪華なものからリーズナブルなものまで多彩なラインナップを誇る
人恋しくなったら 行きたくなる盛り場も多数あります
また 世界文化遺産登録を目指す 国内でも第1級規模の有名な古墳群のある西都では
古の文化を感じることができるかもしれません
そこからさらに西部へ行けば 九州脊梁山地の懐に抱かれるように いくつかの集落が存在しています
椎葉 西米良村
そこでは伝統的な焼き畑農業や広大な山林資源と向き合う暮らしの中で育まれた山地の人々の実直で伝統的な文化を垣間見ることができます
平家伝説や朝鮮の百済王の伝説も残る 多彩な歴史も感じることができるエリアでもあります
霧島ジオパークならびに国立公園に指定されているえびの 小林 都城を有する西部の霧島エリアでは
自然の恵みいっぱいの食や湧水 温泉を楽しみながら
豊かな自然環境を満喫することができる素晴らしい環境があります
日向神話街道は このエリア内の高原町が起点となり 神様というより人間味あふれる
神話伝承トピックを散りばめながら 先に述べた高千穂まで山間部を縫うように伸びています
南部では 山地が迫る海岸部を通る 恋人ロードと呼ばれる素晴らしい景観の変化あふれるルートが
県最南端の都井岬まで 旅人を誘います
大隅半島につながる串間エリアでは この地域では官署と呼ばれるさつまいもをはじめとする豊かな農産品を味わえます
また 新鮮な海の幸にも事欠かない
日南飫肥というエリアでは 伝統的な街並みを保存している
古い城下町の風情と近代的な町おこしに燃える町が一体となった姿にも興味を抱くかもしれません
ここ宮崎県では 日本の多くの地域と同じように 公共交通機関が完全に整っているわけではありません
地域住民の主な足は クルマです
ここでは 通常の観光客のアクセスもそれほど便利ではありません
レンタカーが便利ですが スピード感はあるものの 立ち止まって景色を眺めたり 地元の人々と交流する機会を見失ってしまうことになるかもしれません
このエリアでの交通手段全部とは言いません
一部でも自転車にしてみませんか?
列車と自転車…
バスと自転車…
飛行機と自転車…
レンタカーと自転車…
徒歩と自転車
その多彩な組み合わせが
新たなわくわくするものとの出会いをお膳立てしてくれるかもしれません
そっとペダルに足を乗せ ゆっくりこぎだしてみませんか?
ひなたのような暖かい日差しと人情あふれる交流機会が貴方をお待ちしています
ここ ヒナタノクニ 宮崎は自転車パラダイスなのです